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■ エコふとんで地球を救う夢を見る    

1.コットンわたが取り持つ縁
(ふとんリサイクル推進協議会会員 親松徳二)
 
  初めまして、私は町の「ふとん屋」です。皆さんの町でも、まだ見かけることがあると思いますが、「寝具店」、「寝装店」とも言います。「リビングショップ」なんて横文字のお店もあります。私の店の名は『親松寝具店』です。東京江東区で生まれ、家業を継いで先々代から数えて50年以上この商売を続けています。

 皆さんの寝具店のイメージは、けっして魅力的でも、入ってみたいお店でもないと思います。どちらかと言うと、時代に取り残された,古臭いお店のように思われているのではないでしょか。ところが寝具店のふとんには今でも根強い愛用者がついていて、減ってはいても需要が全くなくなる事はないのです。そのふとんとは、「コットンわたのふとん」です。いろいろの新素材のふとんを使ってみて,「やっぱり綿がいいわね」とコットンふとんに戻る方々も少なくありません。特に太陽に良く干したコットンわたのふとんの味わいは格別だと言います。このところコットンふとんの愛用者が少しずつ増えているように思います。

 少し昔まで、寝具店は「わた屋」と言われていました。ワープロで「わた」と打つと「綿」って出ます。わたと言うのはコットンなのです。寝具店のルーツはコットンわたをふとんに「仕立てる」お店でした。そのことは今でも変わりありません。わたをブレンドして、最上の寝やすいふとんを作ることが各店の腕の見せ所なのです。そしてここに来て、環境問題からもコットンわたが見直されてきました。コットンわたには「打ち直し」と言うリサイクルシステムが昔から続いています。それに自然素材の安全性もふくめて、寝具店は未来に向けて大きな可能性を秘めているような予感を感じています。

 これからしばらく連載させていただくこのコラムは、このコットンわたが取り持つ夢と出会いのお話しになりそうです。

 ところが、百貨店やスーパーに並んでいる寝具類の中には、コットンふとんはほとんど見当たりません。現代では、コットンふとんは寝具店だけの扱い商品になってしまいました。逆に市場では、わたでないふとんが蔓延しています。主に「ポリエステルわた」とそれを混綿した製品です。これはわたに似せた合成物です。1970年代初めの頃から出現したこの合成わたによって、ふとんの流通が大きく変わることになりました。

 合成わたは軽い,安いなど良い点をたくさん持っていますが、なんと言っても加工しやすいことが特徴です。このわたの出現で生産が畑から工場に移り、加工も人の「仕立て」から機械の「流れ作業」になりました。大量生産,大量消費時代の始まりです。

 大量生産時代の中で、コットンわただけはこの流れに乗ることが出来ませんでした。それは自然物ですから品質と需給が不安定で、大量生産に馴染まなかったことによります。価格も合成物にかないませんでした。そしていつしか「わた」が「綿」でなくなってしまいました。

 寝具店は「わた屋」です。わたが綿でなくなるとともに、私たちも「ふとん屋」,「寝具店」、「リビングショップ」と変遷しながら時代の波に流されて、もう半分以上が淘汰されて消えていきました。

 当店とて例外ではありません。ここ十数年、業績は下降し続けていました。しかし大量生産、大量消費時代の終焉と、環境を考える賢い消費者が増えてきたのでしょうか、最近わたが綿に還って来たような雰囲気を感じています。お店を「エコ寝具ショップ」に転換して、自然なふとんがあることと、ふとんはリサイクル出来ることをお伝えしたところ、多くの反響をいただいております。物本来の良さを求める時代がやって来たようです。当店にもやっと、トンネルの先の明るい出口が見えてきました。

 トンネルの先に見えるものは、緑豊かで自然なままの美しい地球の姿です。自然なふとんを広めることで地球の環境を蘇えらせる。そんな夢を見ながら、人にも地球にもやさしい本物のふとんをお薦めしている毎日です。

 
 
 
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