オーガニックコットンふとんとコットン100%ふとん 自然素材のふとん 寝装品

 
店主コラム

エコふとんで地球を救う夢を見る 5
●5● ついに弾けた和わたの広がり

 「まるで怒涛のような広がりですね」と言うと、田畑さんは照れ臭そうに「そうですね」と言ってニッコリしました。田畑さんが日本棉の絶滅を憂い、品種の保存のための栽培をはじめて20年、和綿がいま、日本各地で大きなうねりのように蘇えり始めています。そのさまは20年の辛苦が弾け散るような勢いに私には感じられたのです。

 4月28日、東京蒲団技術学院の澤田清子先生と鴨川和綿農園の田畑さんに伺ったのは、今年の「ふとん作りワークショップ」の打ち合わせでした。この日はたまたま一日ワークショップが行われていて、私たちもインド独立の父ガンジーが薦めた「チャルカ」(手動の簡易な糸車)を作り、それを使った糸紡ぎを習いました。そして和棉「弓ヶ浜」(本稿第3回で紹介)の種蒔きも体験させていただきました。

 私たちに同行したA君はサラリーマン生活に決別し、郷里の岐阜で新たにふとん店を開店する青年です。今全国的にお店をたたむ人が多い中で、若い人の新規参入はとてもうれしいことです。将来は自家栽培の和棉わたから、自分でふとんを仕立てて売り出したいと、田畑さんから和綿の種を譲り受けていました。また、当日は茨城県のひらお農場から、大量の原綿がわた繰りのために持ち込まれていました。ここは各地の和棉栽培の熱気が伝わってくるところです。

「世の中お金じゃないんですよ。真っ当な事を続けていれば誰かが見ていてくれるものです」と田畑さんがA君を励ますように言いました。それはご自身の越えてきた20年の遍歴から出た自信のように聞こえました。

 田畑さんが編著した「ガンジー自立の思想」と言う本があります(地湧社刊、1900円)。本書にはおよそ50年前、ガンジーが語る新生インド自立のためのメッセージが集められています。それは50年後の私たちの心にも珠玉のように響いてくる言葉ばかりです。

「通貨となるのは労働です。金貨ではありません。働ける人は誰でもこの通貨を持っているのです。つまり富を保有しているのです。」

 ガンジーは貧しい人々に繰り返し手紡ぎ、手織りを薦め、チャルカを奨励しました。そしてチャルカで紡いだ手織りの布がすべての人に仕事を提供するのに対して、工場の布は少人数の者だけに仕事と富を集中し、他の人々をいっそう貧しくするものだと、近代文明に象徴される織機による大量生産を厳しく戒めています。ガンジーがチャルカに託したメッセージは「被害者にも加害者にならずに、農民一人一人が自らの生活の糧を自ら作り、自立して生きること」でした。

 この春、鴨川和綿農園から和綿の種を守るネットワーク交流誌「わわたネット21」が刊行されました。このネットワークは北海道から沖縄までの和棉栽培ネットワーカーの集まりからスタートしたもので、昨年5月の種蒔き期までに40種以上の地方品種を集め、品種保存のための栽培が開始されています。

「わわたネット21」は年1回発行され、和綿の種を守る全国の和棉栽培ワーカーの情報交換とともに、和綿を守る「賛助ネットワーカー」の参加も呼びかけています。入会すると年会費2000円で同誌が送られてきます。あなたも「和綿の種を守る人になってください〜」と田畑さんは訴えています。

 20年前、外国産綿花に駆逐されそうな和綿を守るために田畑さんが蒔いた種は、日本各地で花咲き始めました。これは和棉だけのことではありません。食べ物でも文化でも、その土地で採れるもの、伝わるものを大切にする時代に入ったようです。伝統的なコットンわたのふとんを作る「ふとんワークショップ」は今年も12月7〜8日に開催されることに決まりました。くわしくは夏ごろまでにお知らせ出来ると思います。


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